No.86 (仏の絶対王政)  : 

「フランスの絶対王政を支えた2人の宰相とその政治とは?」 

仏王アンリ4世によって始まったブルボン朝で、ルイ13世の宰相リシュリューは三
部会を停止し、ドイツ三十年戦争では新教・反皇帝側に立ってハプスブルク家と
争った。次のルイ14世の宰相マザランは、その戦争の講和条約であるウェストフ
ァリア条約でアルザス地方を獲得し、また貴族の起こしたフロンドの乱を鎮圧した。

<評価の観点>
関心・意欲・態度:
『三銃士』の敵役で知られるリシュリューが、「王以上に王権の強化に努めた男」と
して、フランス史に大きな意義を持つ人物であることを知ることによって、意欲的に
学習に臨んでいる。

思考・判断:
ルイ13世とリシュリュー、ルイ14世とマザランそれぞれのコンビネーションと、二人の
宰相がどのような内政・外交によって、ルイ14世親政時代の「フランスの栄光」の基
礎を築いたのか考察し、その歴史的な意義を的確に判断している。

資料活用の技能・表現:
アレクサンドル=デュマの主著『三銃士』の抜粋を資料として読むことにより、貴族や
市民の勢力を抑圧したリシュリュー像について理解を深めている。

知識・理解:
ルイ13世の時代にはリシュリューが、親政以前のルイ14世の時代にはマザランが、
内政・外交両面でフランス絶対王政を支えた名宰相として活躍したことに関して、基
本的な知識を身につけている。